物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう?
前回はボトルネック工程を見つけて改善することをお話ししました。
つまりもっとも工数がかかっているであろうピッキング工程の生産性を高めるため、ロケーション管理を徹底することをお伝えしました。
次に生産性を高めるために、速度,スピードをあげることが大切です。
そのためには、一筆書きの導線を設計します。
WMS(倉庫管理システム)によりピッキングの順番を入れ替えたりすることは簡単にできるのですが、そのほかにも方法はあります。
例えば、ロケーションの振り方を手前から若い順番に振付けたり、あるいは、通路の左右に交互に振付けて、無駄な移動距離を最小化します。
このような一筆書きのロケーション設計は基本ですが、物流センターのキャパシティが大型になってくると、また違った工夫も必要になってきます。
具体的には、
ゾーン別ピッキング制を導入して、作業分担することで生産性を高める方法があります。
作業者をゾーン(一定のエリア)別に分けて、役割分担するのです。
また通路を主通路と副通路の二通路を設計し、移動や運搬の距離を削減します。
関連記事
-
当事者としての自覚〈経営コンサルタント〉
外から見ると順調に業績を拡大させているようでも、ヒアリングすると「うちは問題だらけですよ」という経営
-
物流マンのやる気を引き出す〈物流コンサルティング〉
運送業の機能として、輸送,配送,保管,在庫管理,荷役,流通加工,物流データ処理があります。 昨今で
-
出荷作業の改善〈物流コンサルティング〉
岡山県内にあるABC物流センターで、物流業務の効率化コンサルティングを行ってから1年が経過しました。
-
プロセス結果主義〈経営コンサルタント〉
人事評価についてお話ししましょう。 長い間日本では人事評価の仕組みとして、年功序列による評価システ
-
運輸業の経営改善〈経営コンサルタント〉
運輸業、いわゆるトラックを保有し輸送や配送を行っている一般貨物自動車運送業者は、社数にして全国で57
-
社員をどのように巻き込むか〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントとして製造業や運輸業の経営をサポートしているが、今日は、社員の巻き込み方について話
-
物流マンのやる気を引き出す2〈物流コンサルティング〉
前回は物流マンのやる気を引き出すために必要な仕組みについて、その概要をお話ししました。 多機能化し
-
働くということ〈経営コンサルタント〉
思うに、「働く」は人生の中で多くの時間を費やしているものだ。 働き方にもいろいろあるだろう。 で
-
キーマンを取込め〈経営コンサルタント〉
経営革新改善活動をコンサルティングするに当たって、まずは「キーマンが誰か」を確認するようにしている。
-
会社を改革する、改善することは抵抗勢力に屈しないこと〈経営コンサルタント〉
今までコンサルしてきた会社には、製造業・卸売業・運送業・サービス業・小売業があります。 改めて、「