物流作業の生産性を高める3〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう?
前回はロケーションや導線設計についてお話ししました。
ロケーションは棚番を決めてどのに何の商品を保管するかを明確にするわけですが、このような固定ロケーションは商品を探す手間がなくなるので有益なのですが、デメリットもあります。
例えば、
・保管場所が決まっているため、商品がところどころ歯抜けの状態になる
・経年に伴い売れ筋が変わり、出荷量や頻度が多い商品が物流センターの奥側に保管される
といったことがあります。
これを改善するために、
フリーロケーションをとることがあります。
チェーンストアの物流センターでは、同じ商品でも定番と特売ではロケーションも別々にして別管理します。
定番は固定ロケーションで、特売品はフリーロケーションで管理するのです。
またフリーロケーションといってもさまざまは方法があり、いくつかのゾーンに区分して、そのゾーン内ではフリーロケーションで管理する方法もあります。
そうすれば保管場所の一定の目安にはなりますので、探す手間は少なくてすみます。
売れ筋が変わることでピッキング作業に無駄が出る場合はどうするかというと、やはり、定期的にロケーションメンテナンスを掛けることにつきます。
このような方法によって、ピッキングや商品の格納のスピードが高まり生産性が高まります。
また保管エリアを有効に活用することが出来るのです。
関連記事
-
人事評価システムの運用は適正ですか?〈経営コンサルティング〉
組織が成立する要件は3点あると言われています。 ①共通の目的 ②コミュニケーション
-
運輸業の経営改善〈経営コンサルタント〉
運輸業、いわゆるトラックを保有し輸送や配送を行っている一般貨物自動車運送業者は、社数にして全国で57
-
真の改善活動とは〈経営コンサルタント〉
製造業の現場や運送業の物流センターの改善活動をコンサルティングする中、標準作業の重要性を指摘している
-
コロナ禍の中での経営戦略
新型コロナウイルスの感染者増加が続く中、事業継続性において苦慮している経営者の方が多いことと思います
-
お客さんに買ってもらうには〈経営コンサルティング〉
自社が提供する商品やサービスを顧客に買ってもらうためには、どうすればいいでしょうか? 飲料や化
-
物流改善プロジェクトの目標を明確に〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして、物流改善プロジェクトを進めるに当たってはその目的を明確にします。 プ
-
コア人材を育成する〈経営コンサルタント〉
経営改善や業務改善など改善活動を行うに当たって、重要になるのは人材だ。 それは当たり前の事ではある
-
ビジョンを実現するために〈経営コンサルタント〉
社員を未来に導いていくにはどうすればいいだろうか? 未来に目線を向けさせるためには? 日頃仕
-
当事者としての自覚〈経営コンサルタント〉
外から見ると順調に業績を拡大させているようでも、ヒアリングすると「うちは問題だらけですよ」という経営
-
営業マンのやる気とは〈経営コンサルタント〉
どのような事業を営んでいる会社も、商品やサービスをお客さんに買ってもらわなければ売上は増えませんよね
- PREV
- 物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
- NEXT
- 運輸業の経営改善〈経営コンサルタント〉