製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
モノづくり企業である製造業の経営改善について、事例をお話ししましょう。
岡山の製造業A社では、顧客との長年の取引がありました。
主要顧客は5社あり、そのうち岡山県内の取引先が3社です。
長年の取引実績の元、顧客と現場の信頼関係があることは良いことですが、一面ではなれ合いが見受けられました。
顧客別、受注案件別に限界利益と営業利益を把握してみると、工場内に安価の加工賃仕事が投入されている実態がありました。
そこで、この岡山の製造業A社では、
・受注ルールを明確化し、収益性と将来性を基にして受注可否判断をすること
・案件別に原価利益,営業利益を把握すること
・予実管理を徹底し、予算差異を把握すること
以上を実行し、差異分析の結果を次回以降の見積に反映させるようにしました。
このような取り組みで、岡山のこの製造業者では、収益性とキャシュフローを大幅に改善しました。
何事も、なれ合いはだめですね。
![challenge_costdown[1]](https://www.key-logi.com/wp-content/uploads/2014/11/challenge_costdown1.jpg)
関連記事
-
工場視察で診たこと〈物流コンサルタント〉
製造業のコンサルティングでは、いろいろな製造業の工場経営改善・改革を支援しています。 今までコンサ
-
無駄をなくす〈経営コンサルタント〉
製造現場の改善コンサルティングをするとき、よく見かける光景がある。 それは、「余分な仕掛品が各
-
トラック運送業者の経営改善策〈経営コンサルティング〉
昨今、トラック運送業における労働力不足は顕著になっています。 ドライバー不足のため運送業の中で
-
収益性とは〈経営コンサルティング〉
コンサルタントが中小企業の経営者に以下のような質問をします。 「儲かっているかどうかはどのようにし
-
「しか」でなく「でも」となるように〈経営コンサルタント〉
私は、製造業,運送業,サービス業を中心に経営コンサルティングをしている。 仕事がら、まずは現場を診
-
会社を改革する、改善することは抵抗勢力に屈しないこと〈経営コンサルタント〉
今までコンサルしてきた会社には、製造業・卸売業・運送業・サービス業・小売業があります。 改めて、「
-
プロセス結果主義〈経営コンサルタント〉
人事評価についてお話ししましょう。 長い間日本では人事評価の仕組みとして、年功序列による評価システ
-
成功のカギは社員の才能とやる気を引き出すこと〈経営コンサルティング〉
顧問先の製造業や運送業のクライアントから驚かれることがあります。 それは「社員のみんな、前向き
-
物流部の役割〈物流コンサルティング〉
製造業や卸売業において、物流部はどのような役割を果たすのでしょうか? 営業部は既存顧客との良好
-
組織が一体になるとはどういうことか〈経営コンサルテイング〉
経営改善や革新が必要となる組織においては、以下のような問題点が見受けられます。 1)経営理念が
