知っていることと知恵との違い〈経営コンサルタント〉

経営改革、組織改革、業務改革をコンサルする時、いつも気を付けていることがある。
それは知識と知恵の違いである。

コンサルティングは知見やノウハウをクライアントに分かり易く伝え、クライアントで実践してもらい成果を出すお手伝いをすること。

でもノウハウを話しても、それは知識を伝えただけのことであって、クライアントが実践するためには、意識や感情が動かなければその場だけで終わってしまう。
だからコンサルティングの現場では、つねに、クライアント自身に考えてもらうようにしている。
あまり先先こちらから話さずに、あえて待つのだ。
間をつくる。

陽明学に以下のような言葉がある。

知識をつけることは、行動することの始まりであり、行動することは、つけた知識を完成させることである。
行なわなければ、知っているとは言えない。
知っていても行なわないのは、まだ知らないのと同じである。
知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である。

座中の銘にしたい言葉だ。
知恵をだして良い会社にしていくこと、顧客から選ばれる会社になるためには、「やり方」を教えるだけではコンサルタントとしては失格だと思っている。
「やり方」でなく「あり方」、つまり、志や使命を実現するために仕事をしているのだという「あり方」を考え抜くこと、それをクライアント自身に気づいてもらうことが、遠回りに見えても、知恵が出せる人材づくり、企業づくりになると信じている。

結果は「やり方」だけからできるものでなく、本質的には「あり方」からできるからだ。

いかなる時でも自身の足で立ち、自分の頭で考え判断し行動する。自分の言葉で人を動かす。
人としてリーダーとしてのあり方が大切だと思っている。

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