正しい指標管理とは〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントは企業が経営戦略を立案することをサポートし、施策に対して指標を設定して進捗をモニタリングする。
そういったコンサルティングもするわけだが、どのような指標を設けるかが大切になってくる。
設定する指標は、経営者が社員に明示するメッセージだと思う。
すなわち、経営者は何を重要視しており社員にどのようにして欲しいかを、指標は明確に示しているのだ。
ということは、設定する指標が経営者が本来意図していないものであったり、誤った指標を設定してしまうと、組織をミス誘導してしまうことのなる。
その意味では、指標とはまさに、インセンティブであると思う。
どのような指標を社員・チームに示すのか、社員たちに何に集中して欲しのか。
指標が真の目標を言い表していなければ、社員・チームに本来の目標を見失わせてしまう。
指標管理においては、定量化できるものとできないものがある。
定量的な目標にばかり目を向けるよう社員・チームに仕向けていると、定性的な目標は達成できないものだ。
数値だけのマネジメントでは、なんだか味気ない。人間味を感じない。
数値を設定して指標管理することで短期的に目標を達成しても、それは現在に最適化できたということであって将来を犠牲にしていることになっていないか?
物事を正しく進めるためには、経営者が何を測定すれば社員がそれに反応して行動を起こすのかを、しっかり認識しておく必要がある。
定量化できる指標だけでなく、定性的な指標も設定して正しく指標管理していこう。
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