入庫作業の改善〈物流コンサルティング〉
皆さんの会社ではそのような入庫作業をしていますか?
製造業や3PLの運送業者では、大型の物流センターを設けて製品や商品のハンドリングや保管管理を行っています。
キャパシティが1,000坪超のような大型物流センターにおいては、商品が入荷、検品後の入庫作業がスムーズに行えることが大切です。
何故なら、多くの物流センターは午前中で入庫処理が行われ、午後からは当日受注分の出荷作業が行われるからです。
当日受注分はいつまでに出荷を完了する必要があるでしょうか?
路線便や宅配便を利用する場合は、午後5時までには商品をピッキング,梱包して出荷作業を完了させなければ路線会社や宅配会社では集荷をしてくれません。
また、貸切便を利用する場合でも、輸送距離によりますが、午後5時には積込みを完了する必要があります。
そうしないと、運送会社が輸送してくれないから(もしくは運送会社が嫌がり、やがてはコスト高の運賃を支払うようになるから)です。
であれば、
午前中の仕事である入庫作業をスムーズに終わらせて、午後からの出荷作業に対応するため準備しておくことが大切になります。
先日、ある物流センターを視察した際に、入庫の導線が長くなっており入庫作業が非効率になっていました。
原因を観察すると、
パレットで入荷した製品をかご台車に積替えした際、ランダムに製品を積み重ねていました。
パレタイズされた製品をやむを得ず、積み替えないといけない場合には、後工程の入庫作業がやり易いように考える必要があります。
具体的には、製品のロケーションやゾーニングを考慮してかご台車に積み付けすることです。それにより、作業導線が短縮し効率化が図れます。
物流センター内でワークサンプリングを行って、生産性を確認してみましょう。
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