物流作業の生産性を高める4〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう?
前回はフリーロケーションの活用についてお話ししました。
今回はピッキング作業の生産性を高める方法についてお話します。
ピッキングの方法には
①オーダーピッキング
②トータルピッキング
の2種類があります。
オーダーピッキングは、オーダー(受注案件)ごとにピッキングする方法。
トータルピッキングは、トータル(受注案件をまとめて)ピッキングする方法。ですからさまざまな顧客からの注文を商品ごとにまとめ、その商品の総数を一度にピッキングします。
もちろんですが、一度にピッキングするといっても作業の平準化のために、バッチ処理により複数回に分けてピッキングことも検討します。
商流により、ピッキング方法としてオーダーピッキングかトータルピッキングのどちらが生産性が高いか分かれますので、シュミレーションを行ったうえで決定します。
およそ、アイテム(UKU)数が多く、かつ分散しているが、受注件数が少ない場合は、オーダーピッキングが適しています。
一方、アイテム(SKU)数が少なく、かつ集中しているが、受注件数が多い場合は、トータルピッキングが適しています。
またトータルピッキングの場合は摘み取りか種まき作業が必要になりますので、それも考慮したうえで、生産性を検討していきます。
摘み取り作業はデジタルピッキングシステムを、種まき作業はピースソーター(仕分け機)を導入すると効率的です。
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