コア人材を育成する〈経営コンサルタント〉
経営改善や業務改善など改善活動を行うに当たって、重要になるのは人材だ。
それは当たり前の事ではあるが、なかでも重要なのはコアになる人材である。
皆さんの会社でも、改善活動の中心になる人材がいるのではないだろうか。
まずは中心人物、コア人材を育てることから始めよう。
一般に、組織には2:6:2の原則があると言われる。2割の人材が全体を引っ張っていく優秀な人材で、もう2割はパッとしない会社にしがみつく人材、真ん中の6割は良い方にも悪い方にもどちらにでもなりうる人材といった原則だ。
私は思うに、組織を引っ張れる人材としがみつく人材が1割づつ、どうにでもなりうる人材が8割と思っている。
でも、改善活動を継続して実践し周りを巻き込んでいくと、組織を引っ張る人材が2割、3割と増えてくる。
そのレベルまで改善意欲のある人材が増えてくると、あとは組織全体に波及する。
ではどうやって改善意欲のある人材を増やすのか?
それには、経営幹部が自分の分身を創ることだ。
すなわち改善に対する自分の意欲、熱を、これはと思う人材に注いで自分の分身を創ることである。
手間暇をかけて、粘り強くコア人材を育成する以外に道はない。
関連記事
-
信頼づくりのヒント〈経営コンサルティング〉
社員と経営者の間で、あるいはリーダーとチームメンバー間で、信頼のベースを作るために簡単にできることが
-
物流作業の生産性を高める6〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回は梱包作業の生産性向上につい
-
売上や利益を高めるために〈経営コンサルタント〉
業績を改善させるためにどんなことを行っていますか? ・新しい仕事に取り組む ・既存のお客さん
-
真の改善活動とは〈経営コンサルタント〉
製造業の現場や運送業の物流センターの改善活動をコンサルティングする中、標準作業の重要性を指摘している
-
成功のカギは社員の才能とやる気を引き出すこと〈経営コンサルティング〉
顧問先の製造業や運送業のクライアントから驚かれることがあります。 それは「社員のみんな、前向き
-
お客さんに買ってもらうには〈経営コンサルティング〉
自社が提供する商品やサービスを顧客に買ってもらうためには、どうすればいいでしょうか? 飲料や化
-
整理整頓の勧め 2〈経営コンサルタント〉
前回は整理についてお話ししましたので、今回は整頓についてお話ししましょう。 整頓とは、必要なも
-
チーム編成〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして物流改善に取り組んでいくとき、大型物流センターの場合、プロジェクト内でもチー
-
会社を改革する、改善することは抵抗勢力に屈しないこと〈経営コンサルタント〉
今までコンサルしてきた会社には、製造業・卸売業・運送業・サービス業・小売業があります。 改めて、「
-
物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回はボトルネック工程を見つけて改