製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
モノづくり企業である製造業の経営改善について、事例をお話ししましょう。
岡山の製造業A社では、顧客との長年の取引がありました。
主要顧客は5社あり、そのうち岡山県内の取引先が3社です。
長年の取引実績の元、顧客と現場の信頼関係があることは良いことですが、一面ではなれ合いが見受けられました。
顧客別、受注案件別に限界利益と営業利益を把握してみると、工場内に安価の加工賃仕事が投入されている実態がありました。
そこで、この岡山の製造業A社では、
・受注ルールを明確化し、収益性と将来性を基にして受注可否判断をすること
・案件別に原価利益,営業利益を把握すること
・予実管理を徹底し、予算差異を把握すること
以上を実行し、差異分析の結果を次回以降の見積に反映させるようにしました。
このような取り組みで、岡山のこの製造業者では、収益性とキャシュフローを大幅に改善しました。
何事も、なれ合いはだめですね。
関連記事
-
整理整頓の勧め3〈経営コンサルタント〉
前回、整頓についてお話ししました。 整頓とは、必要な時に必要な量だけ取り出せるようにすることで
-
物流部の役割〈物流コンサルティング〉
製造業や卸売業において、物流部はどのような役割を果たすのでしょうか? 営業部は既存顧客との良好
-
コロナ禍の中での経営戦略
新型コロナウイルスの感染者増加が続く中、事業継続性において苦慮している経営者の方が多いことと思います
-
改善活動を行う理由〈経営コンサルタント〉
製造業や運送業に経営コンサルティングを行っている。 特段、この2業種に限定しているわけではない。コ
-
その仕事なくせないか、を考える〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして、既存の物流センターの業務改善をお手伝いする機会が多いわけですが、その際の改
-
物流作業の生産性を高める1〈物流コンサルティング〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? このようなことを検討する場合には、
-
意思疎通は質と量ともに〈経営コンサルティング〉
活力があり成果を上げている会社には共通点があります。 それは 意思疎通がしっかり出来ている
-
物流マンのやる気を引き出す2〈物流コンサルティング〉
前回は物流マンのやる気を引き出すために必要な仕組みについて、その概要をお話ししました。 多機能化し
-
生産性を高める〈物流コンサルティング〉
物流センターにおける作業時間を削減したいというニーズは多くあります。 人的リソース(経営資源)
-
プロセス結果主義〈経営コンサルタント〉
人事評価についてお話ししましょう。 長い間日本では人事評価の仕組みとして、年功序列による評価システ