物流改革〈経営コンサルティング〉
今日の日経新聞1面の記事に「イオン・花王で物流改革 運転手不足解消へトラックリレー」と題して、物流コストへの対策や輸配送の仕組みつくりが大きく報じられている。
記事によると、イオンと花王の2社が物流で提携し、長距離輸送のリレー方式を導入するそうだ。
昨今、トラック運送業においては運転手不足が顕著である。ある中堅の運送会社では100台のトラックの内5台が未稼働のままだ。また別の運送会社では120台の内10台が運転手不足で稼働していない。
背景には、職業としての運転手の魅力がないことがあげられる。
働いたら働いただけ給料が増えていた過去の時代は過ぎ、安全面や労働時間の規制強化、厳罰化に伴い、労働時間が他業界と比較して長いにもかかわらず給料が安いことが原因だ。
物流業界の魅力を高めて、優秀な人材が物流業界に入ってくるようにしなければ、日本の物流が滞りかねない事態だ。
5月には改正物流総合効率化法が成立しており、2社以上の輸配送の共同化に対して国は支援策を出している。
コンサルティング先の運送業者を始め、国内の全ての運送会社の、更なる魅力度アップを期待したい。
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