トラック運送業者の経営改善策〈経営コンサルティング〉
昨今、トラック運送業における労働力不足は顕著になっています。
ドライバー不足のため運送業の中では、100台中8台の車両が未稼働になっている運送会社もあります。
需要と供給といった面からみると、資材関係の輸送量が減少しているものの生活関連資材のニーズが高まっており、平年並みか前年を若干下回る様子です。
このような環境の中、トラック運送会社においては、経営状態が良い会社と悪い会社と二極化しています。
では、売上利益をしっかりと計上している経営状態が良い会社とは、どのような取り組みを行っているのでしょうか?
経営コンサルタントの目線からみると、以下の点が見て取れます。
・トラック運送会社が置かれている現状を客観的に荷主に説明し、共通認識の元、顧客と良好な関係を作っている
・自社の輸送原価をしっかり把握して、顧客から適正な料金を収受するべく心がけている
・デジタコの運行データを活用し、運行上における手待ち,荷役作業,輸送経路などのムダを把握し、ムダを削減する提案を顧客に行っている
・輸送契約など書面化により、取引のルールを明確にしている
以上のようなことが、外部環境に翻弄されることなく安定した収益を確保する取り組みといえます。
労働力不足が声高に叫ばれる中、トラック運送会社においては、しっかりとした取り組みを行うことで経営改善や経営安定化を図りましょう。
関連記事
-
社員に関心を持つ〈経営コンサルタント〉
弊社は、製造業の現場改善や経営革新改善をコンサルティングしている。 経営者がどれくらい社員に関
-
物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回はボトルネック工程を見つけて改
-
決められない病から脱却する〈経営コンサルティング〉
顧客からの紹介でコンサルティングを実施することがよくあります。 顧問先には二つのパターンがあり
-
ビジョンを実現するために〈経営コンサルタント〉
社員を未来に導いていくにはどうすればいいだろうか? 未来に目線を向けさせるためには? 日頃仕
-
在庫施策を考える際には〈物流コンサルタント〉
製造業や卸売業、あるいは3PLを展開する運送業において、物流センターや倉庫で、どのように在庫を管理す
-
当事者としての自覚〈経営コンサルタント〉
外から見ると順調に業績を拡大させているようでも、ヒアリングすると「うちは問題だらけですよ」という経営
-
あるホテルの対応〈経営コンサルティング〉
先日、東京都内の某ホテルに宿泊した。 その際に感じたことを、顧客視点で述べてみたいと思う。
-
プロセス結果主義〈経営コンサルタント〉
人事評価についてお話ししましょう。 長い間日本では人事評価の仕組みとして、年功序列による評価システ
-
レイアウト図を書いてみる〈物流コンサルティング〉
物流センターでは多様な商品が入出庫を繰り返しています。 アイテム数が多い物流センターでは登録で1万
-
物流作業改善〈物流コンサルティング〉
運送業の中には輸配送だけでなく、取引先である製造業の工場内で出荷業務を請け負っている運送会社がありま
- PREV
- 経営戦略を考える〈経営コンサルティング〉
- NEXT
- 社員の意見が出やすい方法〈経営コンサルティング〉