会社を改革する、改善することは抵抗勢力に屈しないこと〈経営コンサルタント〉
今までコンサルしてきた会社には、製造業・卸売業・運送業・サービス業・小売業があります。
改めて、「経営改革とは何ぞや」「経営改善とは何ぞや」と考えてみると、それは抵抗勢力に屈しないことだと思うのです。
抵抗勢力には以下のようなものがあります。
・そのような案はだめだ、以前もうまく行かなかった
・それは俺たちが一番よく知っている
・我々の会社には向いていない、うちの会社はよそと違って特殊なんだ
・もうそれはやっている
コンサルの現場でこのような反論が出ることがありますが、私はグサリと言ってあげるようにしている。
・そのような案はだめだ、以前もうまく行かなかった
→ 以前やったという案はどこまで突き詰めて取り組んだのか?
以前やった時とは、リーダーも環境も、経営状況も異なる。条件が違えば結果も異なって当然だ。
過去にやってだめだったから今回もやらないというのは、理由にならない。
・それは俺たちが一番よく知っている
→ 外部から来たコンサルタントに余計なことを言われたくないのか?
だけど一番知っているのなら、なぜ改善できないのだ?
知っていることが盲点になっていないか?
・我々の会社には向いていない、うちの会社はよそと違って特殊なんだ
→ どの会社も「うちはよそと違って特殊だ」という。そのように発言する会社に限ってダメ会社なんだ。
そもそも、自分たちと同じ会社など存在しない。
異分野や他の業界に目を向けよう。同質化人間の中からは改革案は出にくい。ダイバーシティが大切なんだ。
・もうそれはやっている
→ 徹底しているのか?
どれだけ粘って継続しているのか?
それとも、やりたくない言い訳をしているのか?
関連記事
-
営業マンのやる気とは〈経営コンサルタント〉
どのような事業を営んでいる会社も、商品やサービスをお客さんに買ってもらわなければ売上は増えませんよね
-
信頼づくりのヒント2〈経営コンサルティング〉
チームの信頼関係を構築することの2つ目のヒントに、「聴く」があります。 皆さんはチームメンバー
-
生産性を高める〈物流コンサルティング〉
物流センターにおける作業時間を削減したいというニーズは多くあります。 人的リソース(経営資源)
-
採用したスタッフのやる気を高める方法〈経営コンサルタント〉
昨今、労働力不足が叫ばれていますが、皆さんの会社ではどのような対応をしていますか? ある製造業の会
-
製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
製造業でも受注生産と見込生産を行っている製造業者では、収益性を改善するための方法論は異なります。
-
お客さんに買ってもらうには2〈経営コンサルティング〉
前回は消費者の購買プロセスをみながら、誰にマーケティング活動を展開するかを検討しました。 では設備
-
5Sは人材育成の基本〈物流コンサルタント〉
運輸運送業において、クライアントである荷主企業から物流業務を一括して請け負う、いわゆる3LPという業
-
物流作業の生産性を高める3〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回はロケーションや導線設計につい
-
数字で経営を掴む(経営コンサルティング〉
製造業や運送業の経営コンサルティングをしている時、どんな現場であっても、数字で経営の実態を把握すると
-
物流センターを公開する〈物流コンサルティング〉
社員のモチベーションが低い…といって相談される会社があります。 何故モチベーションが低いのでし
- PREV
- プロセス結果主義〈経営コンサルタント〉
- NEXT
- 製造業T社