「しか」でなく「でも」となるように〈経営コンサルタント〉
私は、製造業,運送業,サービス業を中心に経営コンサルティングをしている。
仕事がら、まずは現場を診ることから始めるが、「診方」というものがある。
顧客に近い場所から視察することが重要だ。
製造業の場合、ユーザーに近い立ち位置で仕事をしているほど顧客ニーズに即応しやすいのと同じように、現場に近いほど問題点や課題がたくさん見えるからだ。
更に言うと、現場を診るときは予告なく突然現場を訪れるようにしている。
製造業などで社長が現場を訪問すると、それまで暇そうにしている作業者が急に忙しそうに動き出す、あるいは今いなくてもよい仕事を先食いするなどどいうことがある。これと同じことを防ぎ、ありのままの現場を診るためにそのようにしている。
また現場では、「標準作業はありますか?」と問う。
当たり前のことが当たり前に出来るようにするためには、「標準」が必要だからだ。
作業者によってやり方が異なっては安定した仕事を、成果をアウトプットできないためだ。
標準にはいろいろある。
標準作業、標準コスト、標準納期、標準品質など。
標準があるからこそ、安定した仕事をすることが出来るのだ。
「私しかできない」「あの人しかできない」「これしかできない」でなく、
「私でもできる」「あの人でもできる」「これでもできる」にしよう。
関連記事
-
頭の中を整理する〈経営コンサルティング〉
先日、創業相談を受けました。 私のコンサルの仕事というと、製造業・運送業・流通業のコンサルティ
-
経営戦略を考える〈経営コンサルティング〉
皆さんこんにちは、製造業,運輸運送業,卸売業を支援している経営コンサルタントです。 今日は次の
-
改善のコンサルで感じることそれは…〈物流コンサルタント〉
製造業や運送業、いわゆるハード系のコンサルが中心に活動しています。 その中で、支援すると改善活
-
物流作業の生産性を高める1〈物流コンサルティング〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? このようなことを検討する場合には、
-
整理整頓の勧め〈経営コンサルタント〉
現場改善を進めるうえで、まず行うべきことがあります。 それは整理整頓です。 整理とは、い
-
やらないといけない理由を作る〈経営コンサルタント〉
皆さんは「百聞は一見にしかず」という言葉をご存知でしょう。 実はこれには続きがあります。
-
改善活動を定着させるヒント〈経営コンサルタント〉
製造業や運送業、サービス業をコンサルティングする中で、つねに意識しているのは改善活動を定着させること
-
社長の仕事は働きたくなる環境づくり〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントとして経営者を支援する中で、感じることがある。 それは、、、 成長過程
-
真の改善活動とは〈経営コンサルタント〉
製造業の現場や運送業の物流センターの改善活動をコンサルティングする中、標準作業の重要性を指摘している
-
無駄をなくす〈経営コンサルタント〉
製造現場の改善コンサルティングをするとき、よく見かける光景がある。 それは、「余分な仕掛品が各