物流作業の生産性を高める1〈物流コンサルティング〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう?
このようなことを検討する場合には、まず物流作業の中で最も負荷がかかっている工程=ボトルネックを改善するべきです。
物流作業のなかで工数が最もかかっている作業は、ピッキング工程です。
従って、まずはピッキングの生産性を高めることを考えるようにしましょう。
では具体的にはどうすればいいかと言うと、
1.ロケーション管理
2.一筆書きの導線
3.主通路と副通路
4.トータルピッキングとシングルピッキング
といったことを検討していきます。
まずはロケーション管理ですが、ロケーションには固定とフリーがありますが、基本は固定ロケーションで商品を管理するべきです。
フリーロケーションですと、商品を探す必要があるため歩行数が増えるからです。そうすると生産性は高まりません。
しかし固定ロケーションで商品を管理すると、出荷動向に応じて作業導線が長くなることがあり、そのままにしておくと生産性が低下します。
当初は流動性が高い商品を入出荷口に近い場所に保管していても、経年に伴い、流動性が低下したり他の商品が流動性が高くなることも十分考えられますよね。
ですから、1年に一度など定期的にロケーションをメンテナンスする必要があります。
またフリーロケーションもエリアを決めて商品管理する場合や、季節商品など商品特性を考慮して検討することは可能でしょう。
またWMS(倉庫管理システム)を活用すれば、フリーロケーションでも商品を探す手間をなくすことが出来るので、入出庫量が大きく増減を繰り返すような場合は、その活用を検討していけばいいと思います。

関連記事
-
運輸業の経営改善〈経営コンサルタント〉
運輸業、いわゆるトラックを保有し輸送や配送を行っている一般貨物自動車運送業者は、社数にして全国で57
-
レイアウト図を書いてみる〈物流コンサルティング〉
物流センターでは多様な商品が入出庫を繰り返しています。 アイテム数が多い物流センターでは登録で1万
-
製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
製造業でも受注生産と見込生産を行っている製造業者では、収益性を改善するための方法論は異なります。
-
組織が一体になるとはどういうことか〈経営コンサルテイング〉
経営改善や革新が必要となる組織においては、以下のような問題点が見受けられます。 1)経営理念が
-
リーダーシップを発揮する〈経営コンサルティング〉
リーダーシップとはなんでしょうか? 色々な答えがあるとは思いますが、例えば、このように言えるで
-
物流作業の生産性を高める4〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回はフリーロケーションの活用につ
-
知っていることと知恵との違い〈経営コンサルタント〉
経営改革、組織改革、業務改革をコンサルする時、いつも気を付けていることがある。 それは知識と知恵の
-
失敗の勧め〈経営コンサルティング〉
経営者や経営管理者の皆さんは、部下に対して失敗を進めているだろうか? 皆さんはこの質問を聞いて
-
製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
モノづくり企業である製造業の経営改善について、事例をお話ししましょう。 岡山の製造業A社では、
-
継続が大きな力になる〈経営コンサルタント〉
何事もコツコツ努力していくことが肝要だ。 毎日の改善活動の成果はすぐには体感できないかもしれな
