他責から脱却する〈経営コンサルティング〉
経営改善コンサルティングのお手伝いをしていて、つくづく感じることがあります。
ある方からの依頼で、製造業の経営改善を支援するようになりました。
8年間ほど指導していた経営コンサルタントがいたのですが、「その方を断ったので私にコンサルして欲しい」とのこと。
『なぜ8年間もコンサルしながら、低迷な業績に甘んじているのか!?』 不思議でした。
支援して1年目で業績は経営計画を大きく上振れし、企業も、そのステークホルダーも、そして紹介者も喜んでくれており、コンサルタントとしてやりがいを感じるわけですが、
先程の『なぜ!?』の答えが、支援する過程で分かりました。
その答えとは、
いきなり問題点に対する真因を突き止め、解決行動を取ろうとするからでした。
製造業でも小売業でも、あるいはその他の業種でも、最大の問題は『リーダーの姿勢』 なんです。
業績が上がらないのは、8割がた人的な問題。
リーダーのコミットメント、相互の信頼関係、部下への信頼、モチベーションを高める関わり、仕事の意義、
そんなことが足りないから業績が上がらないのです。
技術的なこと、ノウハウは後からでいい、チームの成長を促進するような本質的な取り組みが、先決。
それがないからやらされ感ばかりが残る。
以上が『なぜ8年間もコンサルしながら、低迷な業績に甘んじているのか!?』 の答えです。
経営改善の土台作り。
それは
リーダーが他責から脱却すること、それをコンサルタントが支援すること。
責任を自分以外の何かに求めるな!
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