社員をどのように巻き込むか〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントとして製造業や運輸業の経営をサポートしているが、今日は、社員の巻き込み方について話してみたい。
経営には戦略が必要であるが、それは社員と一緒に策定するものであって、経営者が一方的に策定してはその成果は多くを期待できない。
理由は明確で、自分の戦略になっていないからだ。「会社の」であって「自分も参加した」でないからだ。
でも、そうやって社員を巻き込んで経営戦略を策定するだけでいいのだろうか??
明確な戦略がなくても、成長している会社もあるのだ。
そのような会社に共通しているのは、社員の感情に通ずる努力を経営者がしているということだ。
経営者自身が出した方針を組織に浸透させるため、朝礼で手を変え品を変えて方針を語り掛けたり、工場内を巡回して社員に気軽に声を掛けたり、幹部会議だけでなく班長会議に積極的に参加して社員の声に耳を傾けたり、しぐさや雰囲気を工夫して話しかけ易くしたり、アイコンタクトしたり、率先して行動したり等々、しているのだ。
要は、コミュニケーションの場を意識して多くとろうとしている点、言葉だけでなく行動でも図りかけている点が、業績の良い会社に共通している。
戦略は論理的なことだが、論理だけでは社員は巻き込めない。
論理、感情の両面に訴えることが社員を巻き込むためには必要だ。
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