社員をどのように巻き込むか〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントとして製造業や運輸業の経営をサポートしているが、今日は、社員の巻き込み方について話してみたい。
経営には戦略が必要であるが、それは社員と一緒に策定するものであって、経営者が一方的に策定してはその成果は多くを期待できない。
理由は明確で、自分の戦略になっていないからだ。「会社の」であって「自分も参加した」でないからだ。
でも、そうやって社員を巻き込んで経営戦略を策定するだけでいいのだろうか??
明確な戦略がなくても、成長している会社もあるのだ。
そのような会社に共通しているのは、社員の感情に通ずる努力を経営者がしているということだ。
経営者自身が出した方針を組織に浸透させるため、朝礼で手を変え品を変えて方針を語り掛けたり、工場内を巡回して社員に気軽に声を掛けたり、幹部会議だけでなく班長会議に積極的に参加して社員の声に耳を傾けたり、しぐさや雰囲気を工夫して話しかけ易くしたり、アイコンタクトしたり、率先して行動したり等々、しているのだ。
要は、コミュニケーションの場を意識して多くとろうとしている点、言葉だけでなく行動でも図りかけている点が、業績の良い会社に共通している。
戦略は論理的なことだが、論理だけでは社員は巻き込めない。
論理、感情の両面に訴えることが社員を巻き込むためには必要だ。
関連記事
-
物流マンのやる気を引き出す〈物流コンサルティング〉
運送業の機能として、輸送,配送,保管,在庫管理,荷役,流通加工,物流データ処理があります。 昨今で
-
真因把握と課題,対策立案,実行で業績を高めよう〈経営コンサルティング〉
皆さん、年末の慌ただしい中お過ごしのことと思います。 忘年会も、昨日でほぼ打ち止めといったとこ
-
分かったつもりになるな〈経営コンサルティング〉
製造業や運送業の現場改善をする際に、机上だけで取組ことは業績改善につながりません。 当たり前の
-
意思疎通は質と量ともに〈経営コンサルティング〉
活力があり成果を上げている会社には共通点があります。 それは 意思疎通がしっかり出来ている
-
製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
製造業でも受注生産と見込生産を行っている製造業者では、収益性を改善するための方法論は異なります。
-
ムダに気づこう〈経営コンサルティング〉
クライアント企業の業績向上を支援する、経営コンサルタントとして現場を診ると、「ムダに気づいていない」
-
当事者としての自覚〈経営コンサルタント〉
外から見ると順調に業績を拡大させているようでも、ヒアリングすると「うちは問題だらけですよ」という経営
-
経営計画書作成の勧め
弊社では経営計画書を作成し、社員を巻き込んだ経営管理体制を構築することをお勧めしています。 弊
-
コア人材を育成する〈経営コンサルタント〉
経営改善や業務改善など改善活動を行うに当たって、重要になるのは人材だ。 それは当たり前の事ではある
-
物流作業改善〈物流コンサルティング〉
運送業の中には輸配送だけでなく、取引先である製造業の工場内で出荷業務を請け負っている運送会社がありま
- PREV
- コア人材を育成する〈経営コンサルタント〉
- NEXT
- ビジョンを実現するために〈経営コンサルタント〉