改善のコンサルで感じることそれは…〈物流コンサルタント〉
製造業や運送業、いわゆるハード系のコンサルが中心に活動しています。
その中で、支援すると改善活動が進みやすい会には特徴があります。
その特徴には2点ある。
まず1点目、「事実も基にして議論するか、意見を基にして議論するのか」ということだ。
現場の改善や業務改善において、重要なことは経験ではない。
経験がなくても事実を基にして問題点を、真因を突き止めて行けば、改善活動は成果を上げることができるのだ。
表面的な対処療法にならないように、しっかり真因を追求していく姿勢が重要だ。
コンサル先の社員を集めて、日頃問題点を問うてみると、事実を語れる社員と意見を語る社員、さらには想像を語る社員がいるものだ。
この事実を語れる社員が多くいる会社では、改善活動が進みやすい。
コンサル側では、ヒアリングにおいて、如何に事実のみを収集するかが重要。
社員にはいつも投げかける「それは事実を言っているのですか?意見を言っているのですか?先方に確認したのですか?」と。
また事実も、より上流の事実関係を収集するように心がけたい。
2点目が、「なぜを繰り返す習慣がついているかどうか」である。
なぜを改善活動だけでなく、日頃の生活の中や人生設計の中にも取込んでいる社員がいる会社では、改善活動が進む。
目標と手段の関係がイメージしやすく、真因を追求する姿勢ができている。
経営力を高め業績向上させるために、これらの改善が進む会社の特徴を理解して、自社の経営スタイルに取り入れることをお勧めする。
そのためには、経営者のリーダーシップが必要だ。
関連記事
-
問題点を絞り込む〈経営コンサルタント〉
製造業,運送業,卸売業の会社に経営コンサルタントとして支援する中、問題点を発見した後、その問題を絞り
-
物流作業改善〈物流コンサルティング〉
運送業の中には輸配送だけでなく、取引先である製造業の工場内で出荷業務を請け負っている運送会社がありま
-
トラック入場予約システム
物流コンサルティングで支援している顧問先である卸売業において、この度トラック入場予約システムを構
-
製造業の経営改善〈経営コンサルティング〉
モノづくり企業である製造業の経営改善について、事例をお話ししましょう。 岡山の製造業A社では、
-
収益性とは〈経営コンサルティング〉
コンサルタントが中小企業の経営者に以下のような質問をします。 「儲かっているかどうかはどのようにし
-
チーム編成〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして物流改善に取り組んでいくとき、大型物流センターの場合、プロジェクト内でもチー
-
物流作業の生産性を高める6〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回は梱包作業の生産性向上につい
-
顧客との絆〈経営コンサルティング〉
ある会社では、既存顧客に定期的にレターを出している。 既に10年以上に渡って定期的に顧客に発送する
-
5Sは人材育成の基本〈物流コンサルタント〉
運輸運送業において、クライアントである荷主企業から物流業務を一括して請け負う、いわゆる3LPという業
-
手段と目的は違う〈経営コンサルティング〉
手段と目的が違うのは当たりまえです。 ですが、、岡目八目で第三者からみると
- PREV
- 原価低減のやり方〈経営コンサルタント〉
- NEXT
- 岡山県中小企業診断士会理事就任のお知らせ

