物流作業の生産性を高める3〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう?
前回はロケーションや導線設計についてお話ししました。
ロケーションは棚番を決めてどのに何の商品を保管するかを明確にするわけですが、このような固定ロケーションは商品を探す手間がなくなるので有益なのですが、デメリットもあります。
例えば、
・保管場所が決まっているため、商品がところどころ歯抜けの状態になる
・経年に伴い売れ筋が変わり、出荷量や頻度が多い商品が物流センターの奥側に保管される
といったことがあります。
これを改善するために、
フリーロケーションをとることがあります。
チェーンストアの物流センターでは、同じ商品でも定番と特売ではロケーションも別々にして別管理します。
定番は固定ロケーションで、特売品はフリーロケーションで管理するのです。
またフリーロケーションといってもさまざまは方法があり、いくつかのゾーンに区分して、そのゾーン内ではフリーロケーションで管理する方法もあります。
そうすれば保管場所の一定の目安にはなりますので、探す手間は少なくてすみます。
売れ筋が変わることでピッキング作業に無駄が出る場合はどうするかというと、やはり、定期的にロケーションメンテナンスを掛けることにつきます。
このような方法によって、ピッキングや商品の格納のスピードが高まり生産性が高まります。
また保管エリアを有効に活用することが出来るのです。

関連記事
-
信頼づくりのヒント2〈経営コンサルティング〉
チームの信頼関係を構築することの2つ目のヒントに、「聴く」があります。 皆さんはチームメンバー
-
工場視察で診たこと〈物流コンサルタント〉
製造業のコンサルティングでは、いろいろな製造業の工場経営改善・改革を支援しています。 今までコンサ
-
物流総合効率化法の改正〈物流コンサルティング〉
2月に物流総合効率化法が改正されてから、物流業界では様々な動きが出てきている。 東京都多摩地区
-
物流作業改善〈物流コンサルティング〉
運送業の中には輸配送だけでなく、取引先である製造業の工場内で出荷業務を請け負っている運送会社がありま
-
採用したスタッフのやる気を高める方法〈経営コンサルタント〉
昨今、労働力不足が叫ばれていますが、皆さんの会社ではどのような対応をしていますか? ある製造業の会
-
レイアウト図を書いてみる〈物流コンサルティング〉
物流センターでは多様な商品が入出庫を繰り返しています。 アイテム数が多い物流センターでは登録で1万
-
経営理念を浸透させましょう
どれくらいの中小企業が経営理念を作成し、組織に浸透させる努力をしているのでしょうか? 紹介をい
-
収益性とは〈経営コンサルティング〉
コンサルタントが中小企業の経営者に以下のような質問をします。 「儲かっているかどうかはどのようにし
-
意思疎通は質と量ともに〈経営コンサルティング〉
活力があり成果を上げている会社には共通点があります。 それは 意思疎通がしっかり出来ている
-
経営計画書作成の勧め
弊社では経営計画書を作成し、社員を巻き込んだ経営管理体制を構築することをお勧めしています。 弊
- PREV
- 物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
- NEXT
- 運輸業の経営改善〈経営コンサルタント〉
