運送業の経営革新〈物流コンサルタント〉
運送業の経営革新では、いわゆる単機能から複合機能へサービスメニューを複合化するということが考えられます。
輸送や配送のみしか経験がない運送会社ですと、どうしても複合機能化することに逡巡してしまう会社が多いです。
ここでいう複合機能とは、
①輸配送はじめ
②保管
③在庫管理
④流通加工
⑤荷役
⑥情報処理
を言います。
輸配送や保管だけですと取組やすいですが、それ以外の機能もサービスメニュー化すべきです。
大上段に構えず、小さく生んで大きく育てる! でいいんです。
最初は300坪程度の倉庫を賃貸して、顧客の商品を預かって在庫管理をしましょう。日々のピッキング作業を行い、毎日入出荷を付合せてSKU別に在庫データを顧客にEメールで送りましょう。
この程度のことから初めて、商品アイテムや在庫量、出荷量が多くなってきたら、WMS(物流情報システム)の導入を検討しましょう。
一昔前に比べると、WMN(物流情報システム)は安価になりました。クラウドシステムだと従量制で使っただけの費用ですむので、投資は不要ですし。
運送業の経営革新は、そのような意味で取組み易くなったと言えるでしょう。
サービスメニューの多様化は、リスク分散につながり経営を安定することが出来ます!
運送業の皆さん、経営の革新を!
関連記事
-
正しい指標管理とは〈経営コンサルタント〉
経営コンサルタントは企業が経営戦略を立案することをサポートし、施策に対して指標を設定して進捗をモニタ
-
生産性を高める〈物流コンサルティング〉
物流センターにおける作業時間を削減したいというニーズは多くあります。 人的リソース(経営資源)
-
お客さんに買ってもらうには2〈経営コンサルティング〉
前回は消費者の購買プロセスをみながら、誰にマーケティング活動を展開するかを検討しました。 では設備
-
トラック入場予約システム
物流コンサルティングで支援している顧問先である卸売業において、この度トラック入場予約システムを構
-
原価低減活動〈経営コンサルティング〉
こんにちは、経営コンサルタントの大原です。 今日は原価低減について考えてみたいと思います。
-
入庫作業の改善〈物流コンサルティング〉
皆さんの会社ではそのような入庫作業をしていますか? 製造業や3PLの運送業者では、大型の物流セ
-
物流作業の生産性を高める2〈物流コンサルタント〉
物流作業の生産性を高めるためには、何に取り組めばいいでしょう? 前回はボトルネック工程を見つけて改
-
チーム編成〈物流コンサルティング〉
物流コンサルタントとして物流改善に取り組んでいくとき、大型物流センターの場合、プロジェクト内でもチー
-
物流作業改善〈物流コンサルティング〉
運送業の中には輸配送だけでなく、取引先である製造業の工場内で出荷業務を請け負っている運送会社がありま
-
やらないといけない理由を作る〈経営コンサルタント〉
皆さんは「百聞は一見にしかず」という言葉をご存知でしょう。 実はこれには続きがあります。
- PREV
- 頭の中を整理する〈経営コンサルティング〉
- NEXT
- 物流センターを公開する〈物流コンサルティング〉

